博物館の年度一大イベント
サントス二等書記官は、今回の展示に関わった各国の協力者に謝意を表し、互いに分け隔てなく力を尽くし、故宮ばかりではなく外交部も全面的な協力を惜しまなかったと感謝する。
バチカン駐在大使の李世明は今回の展示を高く評価し、成功を確信している。外交部はビザ発給から省庁の横の連絡業務を積極的に行い、文物の輸送の重責は中華航空が全面的に協力した。
李世明大使は「展示企画と準備が順調に実施できたのは、バチカンの台湾に対する重視を示しているものです」と言いつつ、これほどの規模の展示となると、準備期間は少なくとも1年以上かかるのに、今回は短期間で完了させるのは容易ではなかったと話す。これもバチカンの中華民国駐在使節、故宮の馮明珠院長および関係各位の努力の賜物である。
今回の「天国の宝物—バチカン文物特別展」には、歴代の教皇が儀式に着用した祭服、ミトラに使用した十字架、聖笏、聖杯などが展示され、歴代の職人の高い技術が見て取れ、さらに荘厳で神聖な宗教的意義を有する。バチカンと故宮が共同で企画した今回の展示は、世界の博物館における年度の一大イベントであり、台湾とバチカンとの文化交流にさらなるページを開くものである。