ベジタリアン‧ウェブサイト
菜食主義のムーブメントはオンライン流通ルートにも変化をもたらした。かつて、ベジタリアンのショッピングサイトと言うと「単調で宗教的」というイメージがあり、菜食主義ではない人を惹きつけるのは難しかった。しかし2017年にスタートしたサイト「素日子(Sundays)」は、ページのデザインやユーザー体験を重視し、魅力的な形で菜食主義の理念を広めている。
素日子の前身は電子産業の部品売買を行なっていたが、創設者がサステナブルな経営を考え、自身もベジタリアンであったことから、こうしたウェブサイトの運営に切り替えた。同社プロダクトマネージャーの周孫鵬は、ビヨンド‧ミートが成功したカギは「見せ方」にあると考える。ヴィーガンミートはもともと市場に出回っていたが、いずれも特定の宗教信仰者向けの食品というイメージがあり、一般大衆の目を引くことはなかったのである。それに対してビヨンド‧ミートは、多くの著名人が「ヘルシー、エコ、アニマル‧フレンドリー」とアピールすることでファッショナブルなイメージが出来上がり、菜食主義が流行の最先端になったのである。
素日子のウェブサイトを開くと、菜食主義のタイプやブランド、調理方法などによって分類されていて、消費者は自分のニーズによって選んでいくことができる。中でも特別なのは「ミシュランレストランの料理」という項目で、これが消費者の目を引く。さらに驚かされるのは、肉を用いたカレーを出すレストラン「想想厨房」もリストに入っていることだ。
周孫鵬によると、最初にいかにして菜食主義を普及させようかと考えた時、「食については、ミシュランほどの権威はない」という意見が出た。そこで彼らはミシュランガイドに掲載されたレストランを一軒ずつ訪ね歩き、素日子のためにベジタリアン料理を開発できないか交渉していった。菜食主義者もミシュランレストランの料理が味わえ、また肉を食べる人も、ミシュランレストランを通して菜食に触れてもらえるのではないかと考えたのである。また、周孫鵬はプロダクトマネージャーとして常に台北の街を歩き、おいしいベジタリアン‧レストランを探し出しては、それをウェブサイトで紹介し、消費者により多くの選択肢を提供している。
「ただ、現在は人気のある商品はどこでも手に入るので、うちのサイトでしか買えないものが必要です。ショッピングサイトとしては、自社商品がなければ価格競争に陥ってしまいます」と言う通り、彼らは素日子の名を冠したブランドを打ち出した。これが功を奏し、人気商品ランキングの中に、植物由来のさつま揚げやエビ巻き揚げなどのオリジナル商品が並んでいる。これらの商品にはレストランからの注文もあり、業績は順調に伸びている。
スタートしてからまだ3年だが、素日子は消費者から高い評価を得ている。周孫鵬によると、消費者からは「素日子が菜食というものをシンプルにしてくれた」と評価されているそうだ。今後も彼らは菜食料理を開発し、より多くの人に気軽にベジタリアンライフを楽しんでもらいたいと考えている。
弘陽食品のグレイン・プラスはカロリーが低く満腹感が得られ、スポーツ選手の栄養補給にふさわしい。
弘陽食品では海外からの注文を受けて受託生産するだけではなく、最近は植物由来のチキンナゲットなど自社ブランド商品も打ち出している。(弘陽食品)
弘陽食品では海外からの注文を受けて受託生産するだけではなく、最近は植物由来のチキンナゲットなど自社ブランド商品も打ち出している。(弘陽食品)
弘陽食品では海外からの注文を受けて受託生産するだけではなく、最近は植物由来のチキンナゲットなど自社ブランド商品も打ち出している。(弘陽食品)
弘陽食品が生産する代替肉には、本物の肉のような繊維もある。
謝奇峯は、食品関連学科を卒業した若者が帰省して弘陽の研究開発チームに加わることを歓迎している。
謝奇峯の息子たちも弘陽食品に入り、海外市場開拓に向けてアメリカ式のブランドHoyaを打ち出した。
素日子(Sundays)はベジタリアンのオンラインショップを運営するとともに、独自の菜食料理も開発して消費者の選択肢を増やしている。
素日子はオンラインショップを通して、たくさんのおいしい料理と食材を紹介している。