聖なる光が降り注ぎ、天使たちが故郷を飛び立ち、国境を越えて台湾へとやってきた。そして、この島のあちらこちらに降り立って根を下ろし、いばらの道を歩んで半世紀になる。その歩みは台湾の歩みと重なり、光り輝いている。
神聖な愛の力に導かれ、天使たちは舞踊や文化、芸術、医療などを通して台湾の地に愛と思いやりを注ぎ、一歩ずつ地域に根を下ろして庶民の暮らしに溶け込んできた。彼らは何の見返りも求めることなく奉仕と愛を実践し、初心を貫いている。
これらの義挙を読み進めると、胸が熱くなり、深い感謝の思いがこみ上げてくる。天使たちの初心と数えきれないほどの事績、彼らが導き開いてきた希望の旅はきらきらと輝き、感謝と敬意を表さずにいられない。
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2月号の巻頭特集「マレーシアへ向かう台湾企業」では、電子商取引、アグリビジネス、台湾企業の二代目の奮闘などを通して同国の発展状況をご紹介した。今月号では「東南アジアからの風」シリーズとして、引き続きマレーシアのハラルビジネス、文化、教育などの分野からマレーシアの最新情報をお読みいただきたい。
「美術と工芸」シリーズでは、「文化大使」「画壇の儒者侠客」と称えられる水彩画家の陳陽春をご紹介する。彼が生み出した東洋と西洋を融合させた独特の水彩画は画壇で高く評価され、世界各地から招かれて個展を開催し、芸術外交を実践している。さらに、自ら世界水彩華揚賞を創設して芸術の継承にも力を注ぐ。
澎湖の小さな漁村で生まれた、手ごろな価格の真珠や珊瑚のジュエリー・ブランド、Luperla(大東山珠宝)は今では世界で知られている。同社は従来型産業を転換させ、台湾精神を活かしたクリエイティビティと工芸技術を通して太平洋の友好国にその技術を伝授している。
「旧宅/記念館を訪ねる」シリーズでは、今月は嘉義を訪れる。台湾画壇のモダニズムの父と称えられる陳澄波の旧宅と文化館である。嘉義市内の各所に置かれた「陳澄波イーゼル」を巡って先人の傑作を鑑賞しよう。
古い建物のリノベーションに取り組み、その運営も成功させている郭淑珍は、まさに古建築再生の達人と言える。建設業経営という背景を持つものの、芸術品コレクションと美学の推進に情熱を注ぎ、路地裏の古い家屋に新たな空間をもたらし、若い芸術家の夢の実現を後押ししている。
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移ろいゆく世の中で、常に変わらぬ愛を注ぐ天使たちの、無私の奉仕に心から感謝し、永遠の愛をともに伝え広めていきたい。