各地の市場に柔軟に対応
Gogoroは台湾の実験フィールドで安定した足取りを見せ、実現可能なバッテリー交換システムを実践した。次は、世界である。
ベルリンがGogoroの欧州進出の第一歩となった。Bosch傘下のCoupと提携し、レンタル方式とした。陳彦揚は、Gogoroのビジネスモデルは柔軟だという。欧州ではバイクは主要な移動手段ではないから、Gogoroはシェアバイクの形で運営する。ベルリンに続き、パリでサービスを開始し、今年の夏はスペインのマドリッドにもGogoroの姿が現れた。
アジア市場では、住友商事との提携で石垣島でのサービスを開始し、GoStationを4カ所設置した。レンタル形式は島の旅に適している。
2016年、Gogoroは海外展開を開始。海外に設置した車両は4千台を超え、スマートスクーターで作るよりよい世界へと歩み出した。
陸学森は、次の目標は東南アジアだとメディアで予告した。台湾では2017年百万台の二輪車が売れたが、東南アジアの市場は台湾の17倍である。規模の経済と影響力とを生み出せる市場である。Gogoroは、電動スクーターが今後、東南アジアの都市計画やスマートシティ建設に最適なソリューションになると見込んでいる。
Gogoroはバッテリー交換システム規格を無償提供することで、メーカーの参入を呼び込み、台湾チームとして国際市場を開発したいという。Gogoroの中心軸はシステムプラットフォームであり、アンドロイドのように各社がオリジナリティを発揮する。陳彦揚は「Gogoroの成功は何も意味しません。Gogoroが台湾の仲間と共に成功することが大事なのです」と語気を強めた。
スクーターが変わった。スタイリッシュな車体と精緻なディテールにより、Gogoroは発売と同時に消費者の心をつかんだ。