耳を開放して音を聴く

台北MRTのサウンドスケープ
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2018 / 2月

文・鄧慧純 写真・莊坤儒 翻訳・松本 幸子


台北MRT(台北捷運)の改札を通る時の音が、機械的な「ピッ」という音からピアノ音に変わったことにお気づきだろうか。他路線への乗換駅に近づいた際にも、車内にピアノ音のメロディが流れるようになった。ほかにも、ホームに列車が入ってきた時に流れるメロディも、4路線(ブルー、グリーン、レッド、オレンジ)でそれぞれ異なる音楽が用いられるようになった。こうしてMRTが次々と打ち出すメロディが、通勤通学時の耳慣れたものになりつつある。そしてやがて、市民共通の台北の記憶となるかもしれない。

ほんの短いサウンドの変革。ささやかな変革のようだが、これは「台北サウンドスケープ・プロジェクト」の一部であり、都市全体の文化レベルを高めようという大きな目標への一歩なのだ。

 


2007年から台湾大学で「音楽社会学」を教えている李明璁は、最初の授業の導入に、いつも語ることがある。それが、環境の中でサウンドをとらえることを提唱したR.マリー・シェーファーの「サウンドスケープ(音風景)」の考えだ。それを教えることで、音に耳を傾けることを促し、やがては世界のサウンドスケープを変えるきっかけになれば、と考える。

2014年、無党派の柯文哲が台北市長に当選し、台北市顧問となった李明璁は、文化局にこう提案した。ささやかながらも深く議論する価値のある問題――台北MRTのサウンドスケープ・デザインを、市民とともに作ろうと。

慣れっこになった日常から

アメリカの社会学者、チャールズ・ライト・ミルズが提唱した「社会学的想像力」とは、「個人の置かれた情況を公共的な問題に関連付ける過程と努力」だという。李明璁はその考えをMRTのサウンド・デザインに取り入れる。つまり、我々が利用する公共スペースにおいて、当然として受け止め、慣れっこになっているものがないか、人々に日常を見つめ直してもらおうというのだ。例えば、台北MRTで乗客に注意を促すために用いられるさまざまなサウンドだ。大きな音なので視覚障害者に注意を促すためだと考えている人もいるが、実は視覚に障害のある人は音に対してより敏感で、高デシベルの音はかえって耐え難い。視覚障害者の置かれたそんな状況を、公共スペースのデザインで考慮すること、それも「社会学的想像」だ。そんな視線で我々の暮らす公共スペースを見れば、人にやさしくないもの、細かい配慮がなされていないもの、弱者の立場やニーズを見落としているものがないか、気づく。

そういう意味で改善の余地のあった台北MRTの各種サウンドが、変革の第一歩となった。「ささやかなことですが、こうした小さなことを文化的方法で注意深くケアするのは、個人と環境の関係を見つめ直すことになり、さらに細かいケアにつながります」と李明璁は言う。

こうして台北市文化局とMRTの協力により、まず改札通過時のサウンドを、従来の甲高いピッという音からピアノ音に変えた。ほんの短いサウンドから始めた改革の第一歩だった。

ささいなことを綿密に

ほんの一瞬のサウンドとはいえ、なかなか手間のかかる作業になった。当初はメロディをコードで流す計画だったが、改札機に使うには音声ファイルの容量がオーバーしてしまうので、単音にするしかなかった。また周波数が高過ぎたり低過ぎるのもだめなので、耳に心地よいサウンドを作るために、幾度も実験を繰り返した。

「台北サウンドスケープ・プロジェクト」の第2ステップは、電車がホームに入ってくる時の接近メロディだった。台北MRTのうち高輸送力の4路線、つまり淡水信義線(レッド)、板南線(ブルー)、松山新店線(グリーン)、中和新蘆線(オレンジ)の4ラインでそれぞれ異なるメロディを流すことにしたのだ。

レッドラインの接近メロディを作った雷光夏は、ピアノ、ギター、チェレスタなどの楽器を用い、「小旅行」のイメージで、レトロな淡水からモダンな台北101を往復するのにふさわしいサウンドを生んだ。周岳澄は、松山新店線の芸術的学術的文化に注目し、ショパンのノクターンを主旋律に、少しジャズ風にアレンジした華麗なメロディを作った。

李欣芸によるメロディは、5拍子で繰り返されるピアノ音によって、最も乗降客の多い板南線で人々の心を和らげる役割を果たしている。陳建騏は中和新蘆線に通勤客が多いことに注目し、「ストレスを緩和するようなユーモラスで軽快なメロディ」にするために、電子音でファンタジックなメロディを作った。

プロジェクトの第3ステップは、乗換駅や終点が近づいたことを車内で知らせるメロディだった。周岳澄の作った、16分音符を組み合わせたピアノによるメロディ「風起」は、乗換や終点を知らせることで、初めて台北を訪れた人に鮮やかな印象を残すだろう。

難易度が最も高いのは、改札から出口までの間で流すメロディだが、それも次々と登場した。そうした場所で音楽を流すことこそ、公共スペース・デザイン理論の実践だと言える。だが直面する問題も多かった。駅によって空間の構造や状況が異なり、ごった返す通勤客や放送設備の問題も克服しなければならない。音は目で確認できないため、それを耳に心地よく、品質の良いサウンドにするには、ほんのわずかな差の調整を繰り返す作業が必要とされた。音量、速度、メロディのアレンジ、楽器、周波数などを百回以上も調整し直したばかりか、音楽やサウンドの専門家に意見を聞き、乗客の感想も取り入れた。これらはすべて見えない努力であり、しかも一気に完成するものでもなく、一つ一つ徐々に「コミュニケーション」を積み重ねたものである。

市民の参加で最大公約数を

「コミュニケーション」には、もちろん市民の声が欠かせない。

台北市は、ワークショップを開くほか、町のサウンドを調べるフィールドワークでも市民に参加してもらった。駅の改札周辺で流すメロディの第二段では、広く市民の意見を募った。そのための公式サイトも、さまざまなメロディやリズム、音を組み合わせて音楽が作れるようなゲームを準備するなど、特別な設計を凝らした。

メロディ募集には多くの反響があり、12の国と地域から447作品が集まり、そこから東門駅、龍山寺駅、松山機場駅、象山駅、小巨蛋駅の各メロディが生まれた。

松山機場駅の音楽を作った張君慈は、成功大学工業デザイン学科を卒業したばかり。幼い頃からピアノを習っていた彼女は、普段から暮らしの中の音を録音するのが好きだった。彼女の作った「漫遊旅人」は、シンプルな二つのメロディラインが寄せては返す波のように繰り返されることで、旅への期待とかつての記憶との対話を表している。まるで霧の中からまさに飛び立とうするような、そんなムードを醸し出すメロディだ。

高敏倫は台湾の映画音楽を多く手がけ、音楽創作コンテストでも数多く受賞している。彼女にとって環境音楽は、香水やフレグランスのように、形はなくとも知らないうちに気分を変えてくれるものだ。彼女が象山駅のために作った音楽は、ギターやマンドリンなどの撥弦楽器を用いた歯切れの良い音で音階が繰り返されていく。駅構内にふりそそぐメロディは、森林浴ならぬ「音楽浴」のようだ。

サンフランシスコで映画音楽を学んだ張詠橋は龍山寺駅のために廟のイメージを一新するような音楽を生んだ。チャルメラや銅鑼、太鼓といった伝統楽器にエレクトリックベースを組み合わせ、参拝客でにぎわう廟の様子を表現した。音楽教室やプロデュースを手がける大禾音楽の林尚徳は、MRTメロディ募集のプロジェクトマネージャーと審査委員を務めたが、同作品は東洋らしさだけでなく、楽器を巧みに使って世界的な音楽にすることに成功していると称賛する。

小巨蛋駅のメロディを作った馬一先は、都会らしさあふれる同エリアのムードを表そうと考えた。自分で録音した駅構内の雑踏や放送、ドアの開閉音を組み合わせた、リズム主体の作品は、今回選ばれた5作品の中でも異色を放つ。

東門駅は、ミュージシャンの文尹宸と許啓隆による共同制作で、「市場のにぎやかさ」と「人情味」を主軸に、東門辺りをぶらつく感じを表現した。中国伝統の五音音階で文尹宸の得意な二胡が軽快に奏でられ、それにバックグラウンドミュージックで豊かな経験を持つ許啓隆の技が加わってレトロかつモダンなシンフォニーが生まれた。生き生きとした台北が描き出されている。

応募作品だけでなく、駅利用者の意見を取り入れることも、市民参加にとって重要だ。中和新蘆線では、接近メロディを流した当初、市のホットラインに苦情が多く寄せられ、「不快だ」「変な感じ」「ハロウィン用の音楽みたい」などの批判がネットにも出現した。そこで、メロディに調整を加えたほか、音楽自体を変更する心づもりもしている。が、「これはいいことです」と李明璁は言う。批判が寄せられるということは「注意が向けられるようになった、ついに皆が聞くようになったということで、これこそ私の目指していたことですから」という。

新たに耳を傾ける

人々に耳を傾けてもらおうと、台北MRTのサウンドスケープはこうして手間ひまかけて作られている。だが、ふと疑問が浮かぶ。耳を傾けるには静かでなければならないのではないか。メロディは環境にさらに音を加えることになるのではないか。だが李明璁は「まずある程度加えてみれば、どう減らすかが見えるはずです」と説明する。騒音を減らそうとポスターや標語を掲げてみても効果は少ない。まずは耳を傾けてもらうことが大切なのではというのだ。

だからこそ、李明璁はこう強調する。環境音楽は、環境のバックグラウンドミュージックなどではなく、環境に溶け込んだ音楽であることが重要だ。環境を壊さず、しかもそれぞれの特性を持ち、空間にあふれる音の制約を受けながらも、その空間の静けさを保って、人々の気持ちを和らげる。つまり「聞こえるようで聞こえない」ものでなければならない。ただしそれには、市当局の認識も試される。

視覚と比べ、音の変化は気づかれにくい。環境音楽は、環境に溶け込むべきで、突出したものであってはいけない。林尚徳は「このプロジェクトはかなり先進的なものです」と認める。業績は見えてこそカウントされるものなので、市は効果の見える、称賛を得やすいプロジェクトに予算を割きがちだ。「でも、今やらなければ『そこ』に達することもできません」と林尚徳は言う。

「そこ」とは?

それは、ユーザーの視点に立って、細かく、わずかな差にまで気を配った設計により、なんとなく感じる心地よさや、ちょうどよい気持ちよさを追求した美である。そして細部へのこだわりが文化の質をさらに精緻なものへと高める。

R.マリー・シェーファーはこう語る。「我々の耳に栓はされておらず、常にものが聞こえるようになっている。ただそれは、我々が開放された耳を持つということを意味するわけではない」

耳を開放し、聞くという感覚を甦らせよう。ほんの短い音から、我々はともに台北のサウンドスケープを変えることができるだろう。

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打開耳朵,重新聽見

捷運音景再設計

文‧鄧慧純 圖‧莊坤儒

不知您是否「聽覺」台北捷運閘門警示音,從呆板、機械的嗶嗶聲換成了悅耳的鋼琴單音;當列車駛進路線轉接點時,輕快的鋼琴音階迴盪在車廂間,提醒旅客轉乘;藍、綠、紅、橘四線列車進站時,月台有專屬的音樂旋律,陪伴市民一日的開始與結束;陸續推出的捷運站體音樂,也希望成為市民的台北記憶。

從一個音符改變開始,這是「台北聲音地景計畫」的一小步,卻是整個城市文化升級、邁向精緻的一大步。


 

自2007年開始,在台灣大學開設「音樂社會學」的李明璁,第一堂導論總會跟學生談起由生態聲景學之父R. Murray Schafer提出的「聲音地景」概念,用意在讓學生學會聆聽,從而成為改變世界聲景的契機。

2014年,嗡嗡嗡的柯文哲以白色力量入主台北市政府,身為柯市府市政顧問的李明璁,向文化局提起,大眾可以一起來投入一個微小但值得深入的議題──關於台北捷運的聲景設計。

打破聽而不聞的理所當然

美國社會學家C. Wright Mills提出「社會學的想像」,「就是每個人將其個人處境關連到社會公共議題的過程跟努力。」將之套入台北捷運的聲音設計,李明璁希望大眾反思,在我們共享的公共空間裡,是否有一般人習以為常、習焉不察的理所當然,例如台北捷運的警示音;當大家以為高分貝的音效是對視障者的提醒,殊不知對聲音敏感度高於常人的視障者,高分貝音效反而是他們更不能忍受的。將視障者的個人處境連結到公共環境的設計,就是一種「社會學的想像」。藉此反思,也讓我們檢視眾人所處的公共空間是否不夠友善、不夠細膩,忽略了弱勢族群的需求與感受。

台北捷運系統裡尚有進步空間的音效設計就是一個改變的開始,「這是一件非常小的事,但我們把這些小事以更具文化的方式照顧到極致時,我們便會重新去思索關於個體跟環境的關係,可以如何更細緻地關照細節,照顧差異。」李明璁說。

因此台北市文化局與捷運局合作,從刷卡匣門的音效聲開始,把原本刺耳的機械音效改成鋼琴的音色,從一個單音開始,邁出了改變的一小步。

從細節,小題大作

但僅一個單音,也搞得人仰馬翻。原初設計是希望進站的鋼琴和弦有不同的音高,當乘客進站刷卡時,能隨機譜成旋律;但捷運硬體設備容許的音效檔案大小有限,故僅能以單音呈現;而且音頻的調整,不能太高、過低,為了調教出「舒服」、「悅耳」的聲音,就讓團隊嘗試了無數次。

接續「台北聲音地景計畫」二部曲是為台北捷運淡水信義(紅線)、板南(藍線)、松山新店(綠線)、中和新蘆(橘線)四條高運量路線設計各自專屬的進站音樂。

紅線的創作者雷光夏以「小旅行」為概念,用鋼琴、吉他、鋼片琴等創作旋律,帶民眾從古老的淡水穿梭到現代感的台北101;周岳澄則看上松山新店線的藝術、學術氣質,主旋律改編自蕭邦的《夜曲》,再灌注幾CC的爵士滋味,調製成一曲舒緩綺麗的樂章。

李欣芸以少見的五拍、重複的旋律和鋼琴聲,讓最繁忙的板南線在她的音樂中,收束起煩躁的心情。陳建騏則觀察中和新蘆線多是通勤族,決定以「舒緩壓力的幽默、輕盈旋律」為音樂定調,以電子音色創造流動的機械感,讓魔幻的曲風陪伴市民上下班的路程。

第三部曲則是車廂內轉乘、終點站的音樂設計,由周岳澄創作的「風起」,以十六分音符組成的鋼琴旋律,除了提示乘客轉乘及終站的資訊,也讓初訪台北的旅客有耳目一新的感覺。

執行難度最高的捷運站體(指票口匣門到出口間的空間)音樂設計也接續登場。把音樂帶進捷運站體,雖然實踐了音樂參與公共空間的理論,但它面臨的考驗就更多了;每個捷運站的空間都不一樣,懸殊的通勤人潮和播音設備皆是挑戰。聲音是看不見的東西,將之調整成說不出的舒服、剛剛好的悅耳、有品質的聲響,過程中對成果的吹毛求疵更是細節裡的魔鬼。為此執行單位一試再試,微調上百次音量、速度、編曲、使用的樂器、音頻等細節,不僅諮詢通曉音樂、聲響專業者的看法,還納入使用者的意見,這些都是看不見的努力,也不是一次到位,是一個緩慢累積的「溝通」過程。

公眾參與,尋求最大公約數

溝通的過程中,當然不可缺少公眾的參與。

市政府除了舉辦工作坊,邀請市民實地參與田野調查,探訪城市的聲音。站體音樂第二波更廣向大眾徵件,徵選的官方網站也別出心裁,設計DIY小遊戲,民眾只要選取不同的旋律、節奏、聲音,就能隨性組合出你想像中的音樂。

站體音樂的徵件比賽受到熱烈迴響,共有來自12個國家地區,447件作品,為東門站、龍山寺站、松山機場站、象山站、小巨蛋站譜曲創作。

創作松山機場站音樂的張君慈,剛從成功大學工業設計系畢業,從小學鋼琴的她,平日喜歡以田野錄音記錄生活。她創作的「漫遊旅人」,以極簡的兩條聲線如海浪般一來一往,代表旅程的期待和過往記憶的對話,讓旅人彷彿被細霧環繞著,帶著一種想要飛翔的氛圍出發。

高敏倫參與過國內諸多電影配樂,也是許多音樂創作比賽的常勝軍。她覺得環境音樂像是香水或香氛的概念,沒有形體,卻可以默默地改變心情。她為象山站創作的樂音,就使用吉他、曼陀林等撥弦樂器,營造清脆的聲響。重複的音階,再加上堆疊跟減少的技法,讓站體充滿音樂芬多精。

在舊金山攻讀電影配樂的張詠橋,一改廟宇給人的莊重和寧靜感,以擅長的國樂嗩吶和鑼鼓,再刷上電貝斯的聲響,呈現廟埕的熱鬧與人山人海。大禾音樂總監林尚德,同時也是捷運站體音樂徵選計畫的主持人與評審委員,認為這件作品氣質高雅,不全然都是東方的特質,樂器使用得很巧妙,很有世界性。

創作小巨蛋站的音樂人馬一先,想呈現這區塊繁忙、朝氣的城市精神。選擇的素材是自己從站體內收錄的音效,如人聲、腳步聲、開關門、拍手等聲響,以節奏為主,拼貼的方式,組出的短曲,是五件優選作品中較不同的類型,也可讓通勤者快速捕捉當地特色。

東門站是音樂人文尹宸和許啟隆共同創作,以「熱鬧的市集」及「親切的人情味」為主軸,發想「戲遊東門」的情境。以國樂傳統的五聲音階為素材,文尹宸擅長的二胡在作品中戲鬧著,再輔以許啟隆豐富的配樂經驗,融合了西方交響樂,讓聲音更為飽滿。復古音樂與現代音色的交融,也象徵著台北都會新舊不斷交替的生氣。

除了自民間徵選作品外,聆聽各方使用者的意見,找到最大公約數,這才是公共參與的真義。以中和新蘆線進站音樂為例,當初音樂上線時,許多民眾撥打1999專線抗議,詭異、不舒服、奇怪、聽了心情不好、又不是天天在過萬聖節、有壓力等等的負評都出現在網上。計畫團隊除了請設計者微幅調整外,也都做好更換音樂的心理準備。但「這是件好事」,李明璁說,他喜見有七嘴八舌、批評的意見出現,這代表「大家開始留意,大家終於聽見,終於打開耳朵了,這才是我要做的事。」

打開耳朵,重新「聽見」

大費周章地將台北捷運的音景「再設計」,希望讓大眾把耳朵打開,重新「聽見」。但我們疑惑,聆聽不是先要安靜嗎?為什麼用加法,在環境中再製造聲音?「我的思考是先透過一定程度的加法,讓減法的需求可以浮現出來。」李明璁解釋。因為用舉牌、標語式的宣導減少噪音成效不彰,倒不如讓大眾重新打開耳朵,重新聆聽環境的聲響。

也因此,李明璁一再強調,環境音樂的重點是環境,讓音樂融入環境中,而非為環境做配樂。環境音樂要不打擾環境,但又具辨識的特性,環境音樂能使空間中眾多的聲響被收束下來,讓吵雜的空間趨於平靜,人的情緒也因之轉變。它與環境的關係是「入乎其內,出乎其外。」白話點講就是要讓人「聽見又聽不見」;但這又考驗著市府官方對有感施政的認知。

相較於視覺,聲音的改變更幽微且不易覺察,而環境音樂旨在融入環境,而非被突顯,也因此林尚德坦言:「這個計畫走得很前面。」在以看得見為宗旨的績效管考下,市政府大可把經費撥給看得到成效的計畫,比較容易得到掌聲,「但是如果現在不做,我們就更沒有機會到『那裏』。」林尚德說。

「那裏」是「哪裡」呢?

是設計者從使用者角度,細膩地設想每一個眉眉角角的差異,窮究出的一種說不出的舒服、剛剛好愉悅的美學。是對細節究極,使文化升級,更趨精緻化的未來。

R. Murray Schafer曾說:「我們的耳朵沒有塞子,註定會一直聽著,但這並不表示,我們有一雙開放的耳朵。」

打開耳朵,學會聆聽,讓感官甦醒,從一個單音開始,相信我們可以一起讓台北的聲景有所改變!

Open Your Ears and Listen Anew

—Redesigning the Metro Soundscape

Cathy Teng /photos courtesy of Chuang Kung-ju /tr. by Phil Newell

Have you “heard”? The warning sound at the entry gates to the Tai­pei Mass Rapid Transit system has been changed to a pleasing piano note. When a Metro train arrives at an interchange station, a quick, light piano scale reverberates through the cars, reminding passengers to change trains. When trains on the Blue, Green, Red, and ­Orange lines come into a station, a melody specific to each line is played on the platform, accompanying city residents at the start and the end of their workdays. The ambient music that is now being introduced at Metro stations will also, it is hoped, become part of people’s shared memories of Taipei.

Starting from the change of a single note, this is one small step in the Tai­pei Soundscape Program, but a giant leap in upgrading and refining our urban culture.


 

Lee Ming­­tsung, who began teaching the sociology of music at National Taiwan University in 2007, always starts the first class by telling the students about the concept of the “soundscape” proposed by R. Murray ­Schafer, the father of acoustic ecology. If we learn to listen attentively, we may have the opportunity to change the soundscape of the world.

In 2014, when Ko Wen-je became mayor of Tai­pei City, Lee, who is also a policy advisor to the Ko administration, raised with the city Department of Cultural Affairs a subject that, though small, was worth exploring in depth, and that the public could get involved in: the soundscape design of the Tai­pei Metro system.

Taking sounds for granted

The American sociologist C. Wright Mills proposed the idea of the “sociological imagination,” which is the process and effort by which each person connects their personal situation with public issues. Applying this concept to the Tai­pei Metro soundscape, Lee Ming­­tsung hopes that the public can reflect on whether or not there are things we take for granted in our shared public spaces, such as the warning sound for the ­Metro’s train boarding gates. When everyone assumes that high-­decibel sounds serve as a reminder to the visually impaired, they ignore the fact that for visually impaired people, who are more sensitive to sound than most of us, high‭-‬decibel sounds are even more intolerable. When we connect the personal situations of visually impaired people with the design of the public environment, this is an example of “sociological imagination.”

“This is a very small matter, but when we attend to these small details and differences to the fullest extent and in a culturally coherent way, then we are sure to rethink the relations between the individual and the environment,” says Lee.

Therefore the Department of Cultural Affairs and the Taipei Rapid Transit Corporation changed the harsh mechanical beeping of the card readers at the entry gates to the Metro system to a piano tone, thereby taking a small step in the direction of change.

Starting from the details

But even changing just a single sound required a lot of work. The design team tried out countless adjustments to the frequency of the sound—it couldn’t be too high or too low—in order to find a note that sounded “pleasant” and “comfortable.”

The second movement of the Tai­pei Soundscape Program was to design music that would play each time a train came into a station on one of the four high-­capacity lines—the Tamsui‡Xinyi Line (the Red Line), the Bannan Line (Blue), the Songshan‡Xindian Line (Green), and the Zhonghe‡Xinlu Line (Orange)—with each line having its own specific music.

Red Line music creator Summer Lei used piano, guitar, and celesta to produce a melody that would take passengers from historic Old Tam­sui to the ultra-­modern Tai­pei 101. Ken Chou, meanwhile, took note of the artistic and academic temperament of the Green Line, adapting the main melody from a Chopin nocturne and injecting a little jazz flavoring to produce a soothing and enchanting passage.

Cincin Lee used the uncommon 5/4 time with a repeated piano melody to ease the agitated mood of people riding the Ban­nan Line, the ­Metro’s busiest, which runs from ­Dingpu to Nan­gang. George Chen, meanwhile, observing that the ­Zhonghe‡­Xinlu Line was mostly used by commuters, decided to adopt “a light and humorous melody that would relieve stress.” He used electronic tones to create a flowing mechanical feel and a magical musical style to accompany citizens as they go to work and return home.

The third movement in the Tai­pei Soundscape Project was melodies for use inside Metro cars to indicate interchange and terminus stations. The piano melodies created by Ken Chou, composed of sixteenth notes, not only remind people that they can change trains or have reached the final stop, but also give travelers visiting Tai­pei for the first time a refreshing feeling.

Next up came the most difficult task: the design of ambient music for the stations themselves. Each station has a different space, very disparate numbers of passengers, and differences in public address equipment; these are all challenges. Sound is invisible, and the task of making it just right—a quality sound that pleases the ear in an indefinably comfortable way—is full of devilish detail. To this end those involved in the project experimented with more than 100 combinations of volume, tempo, arrangement, instrumentation, and frequency, fine-tuning each aspect. These were all invisible efforts, and the goal was not reached at once, but required a slow, cumulative process accompanied by constant communication.

Finding the greatest common factor

In the process of communication, of course public participation is indispensable.

Besides holding workshops, for the second wave of station ambient music the city government also solicited submissions from the public.

They responded with 447 creative works that came in from 12 countries and territories, offering music for the Dong­men, Long­shan Temple, Songshan Airport, Xiang­shan and Taipei Arena stations.

“Roaming Traveler,” which ­Chang Chun-tzu created for Song­shan Airport Station, uses two extremely simple sonic lines, coming and going like ocean waves, to symbolize a dialogue between expectations of a coming trip and ­memories of the past. It gives travelers the feeling of being enveloped in a fine mist, creating an atmosphere that makes one long to soar aloft.

Emma Kao has taken part in a lot of soundtrack work for domestic films. She feels that ambient music is like perfume or incense: it is intangible, but can quietly change people’s mood. The music she created for Xiang­shan Station employs plucked stringed instruments like guitar and mandolin. With repeated scales, plus layering and reducing techniques, she fills the station with relaxing and refreshing music.

Chang Yung-­chiao, who studied film score composition in San Francisco, used traditional Chinese musical instruments at which she is expert (including suona, gongs, cymbals and drums), and added the sound of an electric bass, to express the busy, crowded feel of a temple for Longshan Temple Station. Harvest Music Production head Mike Lin, who organized the selection project for Metro station ambient music and was also on the judging panel, argues that this piece is very elegant, that the instruments were used ingeniously, and that the piece shows a global outlook.

Musician Ma Yi­xian, who composed the music for the Tai­pei Arena Station, wanted to express the area’s busy, dynamic “urban spirit.” The materials he chose were sounds he recorded himself inside the station, such as human voices, footsteps, doors opening and closing, trains entering and leaving the station, and hands clapping. He made the rhythm the center and assembled other elements around it like a collage. It ended up being the most unusual of the five top selections, and it allows commuters to rapidly grasp the special local character.

Dongmen Station’s music was created jointly by musicians Yin Chen and Zero Hsu. Working with the themes of “bustling market” and “warm human sentiment,” they took the five-tone scale of Chinese traditional music as their source material. Yin’s expert erhu playfully circulates throughout the work, while Hsu, relying on his rich experience in film scores, added in Western orchestral music. The intermingling of old-fashioned and modern music symbolizes the energy of the constant interplay of old and new in metropolitan Taipei.

Besides soliciting works from the public and selecting their submissions, the real meaning of public participation was in listening to the opinions of users from all walks of life and finding the greatest common factor. For example, when the music for trains entering stations on the ­Zhonghe‡­Xinlu Line first came onstream, many citizens called Tai­pei’s 1999 hotline to protest, and netizens complained on social media that the music was weird, unsettling, or strange, or put them in a bad mood. But Lee Ming­tsung says this is a good thing. He is happy to hear different voices and see critical opinions appear, because this means that “people are starting to pay attention, because everyone is finally hearing, finally opening up their ears, and that’s what I really want.”

Open your ears and “hear” anew

The hope behind going to so much trouble to “redesign” the Taipei Metro soundscape was to get the public to open their ears and “hear” anew. But we wonder: Doesn’t hearing first require quiet? Why did they opt to add even more sounds to the environment? “My thought,” explains Lee Ming­tsung, “was to first add a certain amount, which would enable the need for subtraction to appear.”

For this reason, Lee repeatedly emphasizes that the main point of ambient music is the environment—to enable the music to blend into the environment, and not to produce a soundtrack for the environment. Ambient music should not interfere with the environment, but nonetheless should be distinctive. Its relationship with the environment is “inside the object and outside the object.” To put it more plainly, it is supposed to be “heard without being heard.” But this is a challenging concept for city officials under pressure to produce tangible achievements.

Compared to the visual cityscape, changes in the soundscape are more subtle and less easily noticeable. Moreover, the point of ambient music is to mix in with the environment, not to stand out, and Mike Lin says, “This program is really avant-garde.” Given that official evaluations of policy accomplishments emphasize that which can be seen, the city government could have more easily won plaudits by applying the funding to a program that would generate visible results. “But,” says Lin, “if we don’t do it now, we will have no chance to get ‘there.’”

But where is “there”?

It is an aesthetic of indefinable comfort, of being pleasing to the ear in a way that hits the Goldilocks spot, that creators—looking at things from the user’s perspective—arrive at by meticulously considering ­every conceivable tiny difference. It is a future in which extreme attention is paid to detail, in which culture is upgraded, in which the trend is toward refinement.

R. Murray Schafer said that our ears have no lids, so we are bound continually to listen, but that does not mean we have a pair of open ears.

Open your ears and learn to listen, wake up your senses. Starting from a single sound, together we can change the soundscape of Taipei!

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