「光華のランタンクイズの抽選で【#台湾抱き枕】をプレゼント!肩こりのあなたにぴったり」というように、光華SNS公式アカウント運営担当者の任務は実にさまざまだ。祝祭日に合わせたプレゼント告知の他、アイスクリームの日には、アイスの店へ行って「アイスで光華と友達に」というイベントを催したり、台北迪化街で開かれた「新南向文化サロン」に参加して、新住民の人々と一緒に時事や人権問題に関心を寄せる。これらのイベントの収穫は、現地で得られる感動だけではない。SNSユーザーによるシェアを通して台湾各地の素晴らしい物事が世界へと広がっていく。
2020年7月、「光華」Facebookページのフォロワーは1万人を突破した。今年、閲覧数が8万6454回と最も多かったのは「台北駅構内で床に座ることが禁止され、賛否両論で議論沸騰。だが、どちらの意見の人にも知ってほしいのは、台北駅やMRTの駅で、自ら訓練を受けて皆のために働く東南アジア出身のボランティアのことだ」という投稿である。人情味あふれる東南アジア出身のボランティアの物語だ。もう一つ、3425の「いいね」が付いたのは「光華」フォトエッセイ、写真家‧李安峰の作品「世界の屋根の下—シェルパの物語」だ。これらの作品は「光華」の内容を豊富にし、多くの人に台湾の現代写真を見てもらうものだ。
このほかに「光華」は今年、パリ、ボストン、カナダ、トルコ、インドなどに駐在する我が国の在外公館のSNSと協力し、1+1を超える大きな効果を上げた。そして今月号のカバーストーリーでは、台湾の政府部門による国民とのコミュニケーションの大きな変化を報道する。政策告知なども堅苦しい内容から一般市民に親しみやすい形へと大きく転換している。今月号ではさらに、サウンド‧アーティストの彭葉生、建設現場の文化の転換、四面泰伝舞団など、台湾で注目される多様な文化活動をご紹介する。
今月号ではさらに、特定のキャンパスを持たず、4年間で世界の7都市を移動しながら学ぶミネルバ大学をご紹介する。今年、同大学の4年生は学生時代の最後の都市となる台北を訪れた。また、母親をがんで亡くしたことをきっかけに、工業用内視鏡から医療内視鏡の開発へと事業を拡大した徳盟検視儀器の曾湘徳‧総経理の物語や、幼い頃に世話になり、その後連絡が取れなくなった東南アジア出身のベビーシッターを捜す人々の物語などもお読みいただきたい。
光華のSNS公式アカウント担当者には今後どのような任務が課され、どのような感動的な物語が生まれるのだろう。フェイスブックやインスタグラムでも『光華』は世界の隅々まで台湾の情報をお届けしていく。